せも日記

おたくの備忘録

スコアビートのすゝめ

0.はじめに

こんにちは、せーもと申します。初めてのブログ投稿になります。

この記事は、https://b4utmzi.wixsite.com/b4ut/advent-calendar-2019の一記事として書いております。他の方の名記事は上の記事からご覧いただけますので、ぜひ気になった記事を読んでいただければと思います。

 

さて、今回は名前の通り「スコアビート」、即ちbeatmaniaIIDX(以下、SPを想定しています)においてスコアを狙うことの面白さや、具体的にどうスコアを狙っていけば良いのか?ということなどについてつらつらと書いていきます。

その内容の性質上、記事のメインターゲット層は

「ある程度ビートマニアをやっている人」(赤段位以上くらい?)になります。

しかし、これからビートマニアを始めたいと思っている/始めて間もない人(ちなみに、そういった方は↑のAdvent Calenderで12/22に公開されるきまり君の記事はぜひ読んでください)にも、こんな世界があるのか~と思いながら読んでもらったり、はたまた他の機種をメインにプレーされる方にも、スコアの狙い方という観点からすれば共有できるノウハウもあると思うので、ちらっと読んでもらえれば嬉しいかな、と思います。

1.自分のビートマニア

(注:この記事を書くにあたり、自分がどうビートマニアにハマっていったか自慢半分に書きます。正直話の本筋にあまり関係ないので飛ばしていただいて全く問題ないです。)

 

さて、こんな偉そうな記事を書いている自分ですが、高校生のときはボルテばかりプレーしている人間でした。大学入学時点でのビートマニアの実力はギガデリ難民の7段とまさに初心者卒業間近という程度でしたが、大学1年の夏頃からビートマニアがあまりにも楽しいことに気づき、少しずつメインでプレーする機種となりました。ちなみに最近はポップンに浮気しています(?)。

その後、2018年の5月に皆伝を取得。さすがにウィニングランで声出ました。

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皆伝合格時。だいぶこじらせてました。

 そしてこの頃からスコアを狙ってビートマニアをプレーすることが楽しいぞ?ということに気づき、スコアを本格的にやり始めます。結果として、今年の8月にはアリーナランクA1に昇格し、マイナーな曲ではありますが千葉県別topも取ることができました。

 

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県別topのJourney15落ちとA1昇格時の写真。死ぬほど嬉しかったです。

上の時系列をご覧になるとわかると思いますが、僕はビートマニアをプレーしている期間のうち、多くはスコアを狙っていくプレーに軸足を置いています。おかげでクリア力はウンカスなわけですが…

ともあれ、このようにズブズブとスコア狙いにハマっていった(お金も溶かした)わけですが、それはやはりビートマニアのゲーム性、そしてスコアを狙うプレーの奥深さと楽しさがあってこそだったのかな、と思っています。次の章からは、じゃあなぜ「スコアビートが楽しいのか?」について書いていきます。

2.スコアビートって何が楽しいの?

さて、いよいよ本題です。結局、段位や曲のランプの更新が多くの場合入口となるビートマニアにおいて、スコアを狙うことの何が楽しいのか?

それには様々な要因があると思いますが、そのコアの部分について一言で言えば、シンプルなのにとても難しいからだと考えます。

具体的には、①入力デバイスの操作自体は簡単 なのに、②要求される指の動きが(特に高難易度で)難しく その上③判定が狭い からです。

①入力デバイスの操作自体は簡単

ビートマニアの入力デバイスについてはボタンが7個、ターンテーブル(いわゆる皿)が1個で、それらをレーンに降ってくるノーツに合わせて押す/回すだけであり、また各入力デバイスについて指(や手首)をほぼ1対1で対応させることも可能です。
これはゲームとしては極めて単純であり、つまみを回しながら鍵盤を叩く(出張する)事の多いボルテやノーツに合わせて手を上下左右に振るのが基本なjubeatポップン、そもそもそれぞれ入力する操作の異なるノーツが存在するチュウニズムなどとは性質を大きく異にしています。
こういった点で非常にシンプルなゲームと言えるでしょう(2年前のsakさんの記事にも全く同じことが書かれています)

 

②要求される指の動きの難しさ
これはイメージしやすいように思います。特に✩12でスコアを狙おうとするときなどは明らかに人体工学に反した(?)指の動きを要求されることも多いです。
4756(人薬親中)の16分の繰り返しや47+6(人薬+中)のトリルなど、どうやって押せばよいのでしょう。上手い人に聞いてみたいです。
これに限らず、指と鍵盤を1対1に対応させて密度の高い鍵盤を捌くために、他の音ゲーにはないシビアな指の動きが要求されることに特徴があると考えています。

 

③判定の狭さ
これが最も大きな特徴かもしれません。
ビートマニアはP-GREATが2点、GREATが1点、GOOD以下が0点なわけですが、このP-GREATをキープするのがかなりしんどいです。出処不明の各機種ごとの判定幅をまとめた表を参照するとDDRのMARVEROUS判定に次いで判定幅が狭いみたいです。

具体的な判定幅の広さは確たるソースがないのでなんとも言えませんが、体感で言うとポップンのCOOL判定はP-GREAT判定より緩めで、ボルテのCRITICALとチュウニズムのJUSTICE CRITICALについては一つ下のGREAT判定よりもちょっと狭いくらいでしょうか。
正しく光らせるために必要な打鍵の正確性の水準が明らかに高いことが、このゲームでスコアを狙うことの難しさを生んでいる気がします。

 

これらの結果として、ビートマニアにおいて最高判定を出し続ける、ひいてはスコアを出すことはとても難しくなっています。結果として、いわゆる理論値ゲーに分類される「ミスらずに揃えきる、下手だとダメ」なゲームというよりは「上手いとイイ」ゲームになっており、自分のような心臓激弱なプレイヤーからするとそれがとても魅力的です(若干印象操作的な表現になっていてすみません、これには相性もあると思います)。


またDOLCE.さんなどの上手いプレイヤーの動画を見るとよくわかると思いますが、しっかり光っているときの打鍵音はとりわけ粒立っている綺麗なものになります。いいスコアを出すことはもちろんですが、ビートマニアに収録されている沢山の楽曲について綺麗な打鍵音を自分で鳴らせること自体がとても気持ち良いので、なかなか中毒性があるなあと感じています。

 
以上が自分の考えるスコアビートの魅力の概要です。ですがどうやってスコアを狙ってみればいいかわからない、という方も多いと思います。そこで次の章です。

3.スコアビートのハウツー

 

(注:僕は本当に上手い人たちに比べると全然まだまだなので何か誤ったことを書いてしまうかもしれないので、内容についてはいい感じに吟味してもらえればと思います)


さて、それではどのようにしてスコアに向き合っていけばよいのか?について書いていきます。
まず、これだけで一つ記事がかけそうな話になりますが、スコアが 譜面を認識して押し切る力と見えたものを正しく押す力 の大まかに分けると2つで決まるとして、主に後者を中心に見ていきます。そして、その際に意識するとよいことをまとめていこうと思います。またあまり細かい話をするとキリがないので、その前提となるような話をします。

(余談:そういうわけでクリア力をしっかり付けること、即ち譜面の認識力を付けることもスコアを出す上では本当に大切です(上のスコアを決める2つの要素のうち前者にあたります)。僕自身皆伝取ったくらいですぐスコアに気持ちを傾けたことを後悔しているので、本当に上手くなりたい人は☆12の地力曲については全てハードするくらいまで力をつけてからスコアに取り組むのがオススメです。)

 

①スコアを狙う意識を持つ
大前提ですが大事です。方法論以前の話として、ノーツを光らせようとする意識があって初めてスコアについては上手くなっていきます。
10段を取りたい人が✩7を一生プレーしていても意味がない、というのと似た話かも。そして、自分の中で色々トライしてスコアを狙ってみて、そのフィードバックをまた次に活かして…と繰り返せるときっと最強になれます。

そして意識を持ちながら一杯プレーするのが大事です。極端な話やっていればそれなりにはうまくなります。クレ数は正義。

 

②内容を細分化して、段階的に練習する
ただ、上のように「スコアを狙う」というざっくりとした意識を持っていても、何から手をつけていいかわからなくなると思います。そこで、「スコアを狙う」という内容を「4分、8分を光らせる」「16分を光らせる」などのベーシックな内容に分割し、さらに「BPM150付近/180付近/200以上の16分を光らせる」など、BPMごとに分割してみる。あるいは「皿絡みを光らせる」「ズレ譜面を光らせる」などの譜面傾向に着目した分類もありだと思います。これらはほんの一例にすぎませんが、細かく分けてそれぞれの対策を考えて練習し、光らせるための自分なりのコツを見つけ、感覚を掴み、最終的にはそれらの光らせるための方法を自然にこなせるようになると理想だと思います(僕もまだまだですが)。
内容を細分化したのはいいけどそれを練習するためにどういう曲を選べばいいかわからない!という場合は身近な上手い人に聞いてみるといいと思います。上手い人は怖いくらい譜面に詳しかったりします。


そして、このように細分化した内容については、それぞれ重なり合うところはあるけれども、簡単なところから着手していくのが良いと思います。
まずは4,8分主体の譜面から練習(有名どころだとCROSSLOAD(A)とか)して、判定ラインを認識してそこに合わせられるようにして、それを踏まえて16分主体の譜面にチャレンジしてみる、といった具合です。16分の鍵盤を光らせるためにはそこに含まれる8分を分かっていないとあまり光らないと思うので。

一般的に、クリア力についてはとにかく難しい譜面にチャレンジしていくことが望ましいとされていますが、このように見えている譜面を正しく押す力という点については下からの積み上げが重要になってくると思います。地道にやっていきましょう。

 

少し具体的な事も書いておきます。僕は「同時押しで左右の手のタイミングがズレないようにする」「細切れの16分を押すときは逆に16分にならない抜けと入りに注意する」「長い16分は曲に合わせて打鍵に少し強弱をつけて、強く打鍵するところはビタッと合わせる」「常に打鍵音のフィードバックを得る」ことなどは初めの方から意識していました。こういったコツはそれぞれのプレースタイルにも依存するものだと考えています。したがって自分なりにベストな方法を見つけていくものだと思うので、各自で色々試してみると良いと思います!

 

③色々な要素に着目する
上のようにそれぞれ細分化させた要素ごとに光らせ方について考えたとき、譜面をどうやって認識するか、ということについて着目する人は多いです(いわゆる横認識の話とか、目線固定の話とか)。確かにそれらはとても重要で意識した方がいいのですが、それに留まらずどうやって指を動かすか、あるいは綺麗な姿勢を保てているか、などの身体的な所に着目するのもとても大切です。

個人的な印象の話になってしまいますが、上手な人の手元動画が汚い/ムダが多いと感じることはまぁないです。勿論綺麗なフォーム自体を目指すだけでは本末転倒ですが、自分の動きや立ち方に無駄がないか、ということにも意識を向けることが認識や打鍵の安定感に繋がりひいてはスコアの向上に繋がります。少しでもいいので意識してみましょう。


④好きな曲を見つける
ここまで小難しい話を書いてきたのに突然何を…と思われる方も多いかもしれませんが、個人的にはオススメです。

結局は好きな曲/譜面を楽しむというのがこういったゲームの醍醐味だと思うので、「好きな曲で綺麗にたたけるようになる」ということは大きなモチベーションになると思います(もちろん個人差はあると思いますが)。効率を意識して自分のためになる譜面ばかりをプレーする、というスタンスは少し味気ない気もします。なので、自分の好きな曲を発掘しその曲でスコアをとにかく狙ってみるという遊び方を通じて、上の諸要素も意識しつつ、スコアを狙う感覚を養っていくというのもよいのではないでしょうか(ちなみに好きな曲や譜面の話をするのは大好きなので暇な人はぜひ色々お話しましょう)。
せっかくのゲームなので楽しくプレーするのが一番です。

 

4.終わりに

 最後の方は都合上駆け足になってしまいましたがとりあえずは以上になります。本当は他にも、ここには書ききれないくらい話をできることが沢山あります。じゃあ書けよ
このブログ以上に何か記事に関連してをしたいという方がいらっしゃったら是非お気軽にお声かけください。僕も色々な話をしたいのです。
また、それ以外でもビートマニアをこれから本格的にやりたい!とか、皆伝取ってみたい!という方など、僕が出来る範囲で色々アドバイスできることもあると思いますのでこちらもお声かけください。

ちょうどこの記事を見直している今プロリーグ発足の話が出ています。こういったことも追い風となって、一人でも自分が大好きなビートマニアにハマってくれる人が増えればなあと思っております。

これにて終了です。ありがとうございました。